昨日、久しぶりに 「月曜から夜ふかし」を観ました。
株主優待だけで生活する元将棋棋士で投資家の桐谷広人さん。株主優待を使うために自転車で都内を爆走する桐谷さんが、新型コロナウイルスによる外出自粛で、どのような生活をしているのか。視聴者から心配する声が多数寄せられたそうです。
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株主優待を使いつつ、楽しくSTAY HOME
番組では、株主優待でGETした食料品を使って自炊したりして、意外と充実した生活をしている桐谷さんの姿が。
しかし、現金収入の要である講演が2月の後半から5月まですべて中止。
それも逆手にとって、今まで時間がなくて読めなかった本を読む、とおっしゃっていました。
いまさらマンション購入?
私は観ていないのですが、4月13日の「月曜から夜ふかしSP」では、桐谷さん、70歳にしてマンション購入を考えていたそうです。
え?このタイミングで、この年齢でマンション購入?
この人、株式投資のプロだけど市場を見誤っていないか?
新型コロナウイルスによる影響で株価が大暴落。当然ですが、桐谷さんの保有株式も時価総額が減ってしまいました。
そのため、結局マンション購入の話はなくなってしまいました。
桐谷さんの株式投資論
桐谷さんは、1980年代から株式投資をはじめたそうです。なので、バブル崩壊、リーマンショックなど経験しています。そのたびに、大きな損もされています。
将棋のプロ棋士って、本当に、頭がよくないとなれません。桐谷さんは、記憶力がすごいそうです。そんな桐谷さんでさえ、株式投資で失敗しているんです。
では、普通の人が株式投資で失敗しないためにはどうすればよいか?
さらに、今のように株価下落、先がみえない状況でどのような株式投資をすればよいか?
コロナショックは特別、下落相場はチャンス!
ネットで拾ってみると、やはり今のマーケットの状況に対してインタビューされている記事がありました。
「コロナショックは特別です! 私の記憶するかぎり、これだけ厳しい下げは1990年のバブル崩壊とリーマン・ショックの2回だけ。十数年に1回あるかどうかの下落です。でもね、下落相場は買うチャンスでもあるんですよ。株価が下がると、私の知り合いの四季報を読んでいる投資家は「業績が悪くて株価が下がっているから買えない」と言うんですね。でも、私は業績を気にしないんです。だから株価が下がって優待の魅力や配当利回りが高くなった銘柄も買えるんですよ。」
「今回の暴落でハラハラしたとかいうことは全くありませんね。(中略)確かにコロナ・ショックで株価は当面、低迷するかもしれません。でも人間は何かあると解決する知恵を持っています。だから長期的に見れば一時的なことで、いつかは回復すると思っています。」
基本は「余裕資金と分散投資」
桐谷さんの過去の失敗は、「信用取引」を行っていたこと。
「信用取引」とは、保証金(現金または上場株式など)を証券会社に預けることで、保証金の約3倍までの金額の取引をすることができます。
これ、株価が大きく値下がりすると、自己資金以上の損失が発生し、負債が残ってしまうこともあるので、かなりリスクがあります。私は絶対にやらないな。
ということで、桐谷さんはこの失敗から、信用取引をやめて、余裕資金で現物株取引のみするようにしたのです。
そして、株主優待の内容を、銘柄選びの中心にしたのです。
「優待投資は最低単元株が最も利回りが高くなる場合が多い。だから優待株を100株ずつ買って分散投資するようにしています。」
さらに、長期保有することにしています。
「『落ちるナイフはつかむな』と言いますが、私のあくまで個人的な経験から言えば、落ちるナイフはどんどんつかみたい。血だらけになるかもしれませんが、時間がたてば傷も治ります。優待をもらいながら反転を待てばいいんです。」
先日iDeCoの記事でも書きましたが、投資は長い目でみることが大切です。
桐谷さん的に言えば、長期保有することで、株主優待の内容も、さらによくなることが多いですしね。
桐谷さん、将棋の棋士とかやっていただけあって、度胸があります。私なんか、理論としては理解していますが、今のタイミングで株買うのはちょっとためらってしまいますから。
最初に、このタイミングで不動産購入するとか、どうなんだろう…みたいなことを書きましたが、結果的にマンションを購入していない。ということは、やはり勝負に勝っている、と言えるのではないでしょうか。