ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
1月に父が亡くなりました。その死は突然で、母も、弟も私もどうしてよいやら、途方にくれてしまいました。
我が家は、実家:両親が地方住まい、子世代:首都圏に住まい働く、という意味では、典型的なパターン。なので、同じような状況の方の参考になればと思い、父の救急搬送から葬儀まで、子世代がどのように動いたかの第4弾です。
Contents
(他に比べて)保険の手続きは簡単&早い
保険の手続きここ数年、父の確定申告を手伝っていたので、父が加入している保険は知っていました。保険証券の保管場所はわからなかったけど、確定申告のときに使った保険料控除証明書の写しがあったので、問い合わせ先はわかっていました。
ちなみに、これら保険の手続きは、2月中に行っています。
アメリカンファミリー生命保険
父が入っていた民間の保険は3つ。そのうちのひとつがアメリカンファミリー生命保険でした。
契約していたのが「がん保険」で、父の死因はがんではないので、保険金の支払いはなし。解約するか、母に名義変更するかの2拓となります。母に聞くと「解約でいい」とのことでした。
こちらの保険は、父が現役時代、会社経由で申込してずーっとかけていたもの。会社経由での申し込みだったため、父が亡くなったことは会社から伝わっていて、私がアクションを起こす前に、保険会社から私宛に電話をいただきました。そして、早々に手続きの書類を郵送してくれました。
書類は「解約する場合」「名義変更する場合」の2種類入っていました。必要な書類として、
*「父の死亡の事実」と「相続人代表者と父の続柄」の両方の記載がある戸籍謄本
*相続人代表者の公的証明書コピー
とありました。我が家の場合、相続人代表者が母なので、謄本ひとつで足りるので楽でした。
解約手続き自体、書類を用意するのも、書類を書くのも簡単で楽でした。解約返戻金を振り込まれたのも早かったですね。2週間もかからなかったと思います。
まあ、解約返戻金は本当にわずかで、現役時代からずっと契約してたので、払っていた保険料の1/10くらいでしょうか。
あと、戸籍謄本の原本は、あとから母宛てに特定郵便で返されたそうです。これ、事前に返還されると聞かされていませんでした。母は「特定郵便」とか「保険会社からの郵便」といった普段から見慣れないものが届くのが苦手なので、あとから「何かと思って驚いちゃったわよ!」となぜか私が怒られてしまいました…
CO-OP共済
ふたつめの保険がCO-OP共済。
CO-OP共済の場合の手続きは「脱退」と「解約と請求」です。
手続きの窓口が違うのでしょうね。「脱退」と「解約と割戻金の請求」、それぞれに電話連絡し、それぞれから手続きに必要な書類を取り寄せ、それぞれに書類を返送する、というちょっと手間でした。
「脱退」については、組合員証がなくてちょっと困ったけれど、それは紛失届を出せばよかったので気にしなくて大丈夫。
「解約と割戻金の請求」も、死亡診断書のコピーと戸籍の除票、相続人代表者である母の公的証明書コピーだけ用意すればよかったので楽ちんでした。
出資金の返還、割戻金の振り込みも、やはり2週間もかからなかったと思います。
かんぽ保険
最後に「かんぽ保険」の「夫婦年金保険」です。
今、なにかと(あまりよくない方の)話題の「かんぽ保険」ですが、両親が入っていたこの「夫婦年金保険」は、ファイナンシャルプランナー的にかなりよい商品だと思います。
こちらは母も契約者本人なので、母と一緒に郵便局へ行き、そこで説明を受けながら、名義変更の手続きをしました。死亡診断書のコピーとか、戸籍謄本とか、必要そうな書類一式持っていたので、その場ですんなり変更の手続きができました。保険証券自体は、手続きして1ケ月後くらいに郵送で届いたかな?
父はゆうちょ銀行で2つ口座を持っていたので、そちらの手続きについても窓口で聞くことができました。これは本当にラッキーでした。保険以外の手続きについては、また別の日記にまとめます。
ちなみに、上記の手続きについては、父の場合です。仮に同じ会社の保険でも、保険契約の内容や個人の事情によって手続きは異なりますので、あくまで参考程度に読んでいただければと思います。