ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
1月に父が亡くなりました。その死は突然で、母も、弟も私もどうしてよいやら、途方にくれてしまいました。
我が家は、実家:両親が地方住まい、子世代:首都圏に住まい働く、という意味では、典型的なパターン。なので、同じような状況の方の参考になればと思い、父の救急搬送から葬儀まで、子世代がどのように動いたかの第2弾
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公的年金ー年金事務所は激混みです!
父はずっと会社員でした。なので、国民年金、厚生年金と、企業年金を受給していました。
あ、あと、一時期学校法人に勤務していたので私学共済も少しだけ受給していました。
他に所得はなく、所得のメインは年金です。高度成長期に会社員をやっていたため、所得金額としては現役なみ、医療保険は3割負担です。
私はファイナンシャルプランナーなので、年金の制度自体は理解していましたが、直接手続きするのははじめて。
すごくお世話になった葬儀会社の方も、別の手続きのために行った市役所の窓口でも、「とにかく年金の手続きを早くやること。年金事務所、すごく混んでいるから」と言われました。
葬儀のあと、数日実家に残った弟と私。二人でまず年金事務所に行きました。
年金事務所では、父の年金手帳を持っていったので、担当者がそれを見ながら、父の年金の状態を確認してくれました。その上で、記入すべき書類や、戸籍など取り寄せるべき書類を案内いただきました。
手続きをするには時間がかかるので、事前にアポイントをとるように言われたので、その時点で予約できる一番早い日を予約しました。
実際、年金事務所に行って手続きをしたのは弟なので、詳細はわからないのです。すみません。
手続き自体はスムーズにできたらしいですが、母から聞くところによると、「手続きに時間がかかっています」というお詫びの手紙が2回、届いたとのことです。
我が家の場合、母自身のわずかな国民年金があり、後述する父の企業年金、かんぽの個人年金があり、収入がまったくゼロではありません。でも、父の厚生年金が金額としては一番大きいので、それが遅くなるのは困る、と母が言っていました。我が家はローンのない持ち家なので、家賃は不要ですが、「賃貸に住んでいるひとだったら、手続きが遅れたら困ると思わない?」と憤慨していました。(5月の段階、まだ振り込みはありません)
私的年金ー企業年金
父が勤めていた会社では、企業年金がありました。父が亡くなったことを会社関係の方にお知らせしたところ、そちらから会社の福利厚生の部署の方に伝わりまして…会社から私に連絡が来ました。
こちらは、用意する書類も少なくて、すぐに手続きをしてくれて助かりました。
また、会社経由で契約していた保険も、保険会社に連絡がいったようで、こちらからアクションを起こさなくても、保険会社から手続きの書類が郵送されてきました。
私的年金ー個人年金
昨年くらいから悪い意味で話題になっていた「かんぽ」。「かんぽ」の夫婦据置型個人年金がありました。こちらは、ここ数年、父の確定申告を手伝っていたため、存在を知っていました。
ゆうちょ銀行の口座を持っていて、口座凍結の手続きもあるので、こちらは母の体調がよくなるのを待って、一緒に郵便局へ行くことにしました。
これ、母が一緒に行ってくれてよかったです。母は、もともと耳の病気があって、係員の人が説明してくれても聞こえづらい。さらに、最近は目の病気があって、書類に記入するのもちょっとつらい。
でも、母本人が同席していれば、委任状がなくても、私が代筆することで大丈夫でした。
かんぽの個人年金は、受取人を父から母に変更するという手続き。これはごく簡単で、2月半ばに手続きをして、3月には母の口座に振り込まれていたそうです。
金融機関の口座凍結、解約手続きについては、別の日記でまとめる予定です。
除籍謄本の作成には時間がかかります
我が家の場合、住民票がある自治体と、本籍がある自治体が別。本籍は東京のとある市。私は東京在住ですが、今住んでいるところから結構離れています。
ここで注意したいのが、死亡届は住民票がある自治体に出すため、除票はわりとすぐに作成できるのですが、除籍の作成には時間がかかる、ということです。
我が家のように、住んでいるところと本籍地がちがうと…住民票のある自治体から本籍地のある自治体へ書類を送ってから、本籍地の自治体で作業をするので、さらに時間がかかります。
「除籍ができているか?」と問い合わせても、市役所は教えてくれません。私が住んでいる自治体の役所の人に聞いたところ、郵送で申請しておくと、除籍が出来たところで発行、返送してくれる、とのことでした。ただ、どの自治体でもそのような対応をしてくれるか不明です。
私は、わざわざ本籍地のある市役所の窓口に行ったのに、「除籍は作るのに時間がかかるので、まだ出来ていません」と言われてしまいました。
でも、すでに年金事務所に行く日が決まっていて、そのとき除票が必要。しかも年金事務所に行くのは私ではなく別の人なので、その人に渡す時間もあるから、どうしても今日もらわないといけない。閉庁するまで待ちます。
と、完全にクレーマーと化して、ゴリ押しで除籍謄本を発行してもらいました。よい子のみなさんは、マネしないでね。
私は嫁にいかず、父の戸籍に入っていたので、除籍をとるのに、委任状は不要でした。
結婚して別の戸籍に移っていたら、委任状が必要でした。しかも、父との関係がわかる書類も必要なので、自分の戸籍謄本とか持っていかなきゃいけなかったのかな?
まー、とにかく、人が亡くなったあとの手続きは面倒くさい。居住地と本籍地は、同じ自治体にしておくと、面倒がひとつ減ります。というか、うちみたいなのがイレギュラーなんでしょうかね?
とりあえず、年金関係の手続きは無事終わり。以後、金融機関の手続き、保険の手続きについて書く予定です。