ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
1月に父が亡くなりました。その死は突然で、母も、弟も私もどうしてよいやら、途方にくれてしまいました。
我が家は、実家:両親が地方住まい、子世代:首都圏に住まい働く、という意味では、典型的なパターン。なので、同じような状況の方の参考になればと思い、父の救急搬送から葬儀まで、子世代がどのように動いたかの第2弾です。
Contents
葬儀の段取りが決まった
亡くなった翌日、朝10時から葬儀会館にて、弟と私、葬儀会社の方との打ち合わせです。
前日に、葬儀会社の方から用意するように言われていた
・生前使っていたご飯茶碗にてんこ盛りのごはん
・割りばし(↑ご飯茶碗にたてるため)
・遺影に使う候補の写真数枚
・御棺に入れたい愛用品
を持って行きました。
写真は、いわゆるエンディングノートに数枚挟まっていたものがあったので、それを持って行きました。
御棺に入れるものとしては、母が唯一主張した、父が現役時代に会社で作ったチームジャンパー。
私としては、父がリタイアしたときに自費出版した本を入れてあげたかったのですが、なぜかそれがない、という不思議。本人、色々断捨離していたのですが、捨てる基準が謎でした…
前回も書きましたが、我が家がもともと東京に菩提寺があります。
私たち遺族としては、実家近くの同じ宗派の方をご紹介いただき、その方に葬儀をしていただき、戒名は東京の菩提寺で、という希望でした。これは、父が生前言っていたことでもあります。
しかし、葬儀会社の方がおっしゃるには、そういうのは、どちらのお寺からも嫌がられるとのことですが…担当の方が地元の、同じ宗派で引き受けてくださるご住職を探してくださいました。
しかも、事前に遺族とお話したいとおっしゃってくださって、そちらには、母も同席することにしました。
ま、慣れていらっしゃるのでしょうが、母のどうしようもない愚痴のような話も、おだやかに聞いてくださって、本当にいいご住職をご紹介いただいたと思いました。
そして、ご住職が引き受けてくださったことで、通夜・葬儀の日時が決まりました。
あまり大勢にお声がけせず、家族葬のような形でやりたいという遺族の希望に合わせて、食事は?返礼品は?骨壺は?などなど…事務的なことが決まりました。
あ、火葬の手続きのために死亡診断書の原本を葬儀会社にお渡ししたのもこのタイミング。死亡診断書は、ほかの手続きにも必要なので、コピーを何枚かもらっておきましょう。
訃報の連絡、父の携帯を解約しなければよかった
事務的なことが決まったので、そのあと、亡くなったときに連絡するように父が書いておいた数名の方に電話連絡。
これがまた大変でした。なんせ、まったく知らない方ですからね。それは先方も同じなんですけど。だいたいが高齢なので、振り込め詐欺防止のための録音機能のある電話もあったりして、なかなか連絡したい本人につながりません。
そして、失敗だったなと思うのは、父の携帯電話を、ずいぶん前に解約してしまっていたことです。
弟や私の携帯からの電話だと、みなさん知らない番号からの電話、ということで出てくれないんです。
途中でそれに気が付いて、母の携帯から電話したら、案の定電話に出てくれた!
もう使わないし、ちょうど解約手数料がかからないタイミングだし、と少し前に父の携帯電話を解約してしまったのですが、これは失敗だったかも。どうせガラケーで、月々そんなに使用料払ってなかっし、私が父の代理で解約するの、すごく大変だったので(それはまた、別の話で書きたいネタではあります)。
そして、会社関係の方に連絡すると、すぐに会社の総務部?みたいなところに連絡してくれたようで、葬儀のあと数日して、私に年金の手続きのお知らせをいただきました。色々手続きしなくてはいけない日々の中で、あちらからお電話いただけるのは、とてもありがたかったです。
通夜・葬儀・火葬
うーん、実際のところ、あまり覚えていません。我が家の場合、弟が対外的なことはすべてやってくれたし、弟嫁は私以上にこまやかな気遣いができる子なので、私は何をやっていたんだか…でも、嫁では言えないことを母に言ったりやったりしてたかな。
母は終始使い物になりませんでした。
そのかわり、ご近所の方がすごく助けてくれました。
例えば、地方だとその地域の班などのネットワークがあるのですが、ご近所方が「ここではまず班長さんにお伝えして、班長さんから町内会長さんに伝えてもらうんだよ」と言って、班長さんの御宅を教えてくれました。
そして、父方の親戚はみな高齢なので、参列自体お断りしたのですが、母方の親戚は、叔父夫婦や従兄弟夫婦が来てくれて、すごく心強かったです。
私自身、あんまり親戚付き合いとか、面倒くさくて苦手だったんだけど、こういうとき、頼りになるのは身内なんだなって…叔父や従兄弟たちが話す父とのエピソードは、私の知らないもので…
そして、通夜・葬儀・火葬のときだけのお付き合いだったご住職、読経のあとのお話、父の人となりやそれまでの実績を、とても素晴らしくまとめてくださって、さすがにそのお話を聞いたときは、弟も私も涙を流してしまいました。(それまでは忙しすぎて、「悲しい、さみしい」という感情がなかったのです)本当にありがとうございました。
そして、火葬場へ行く際、以前父が勤めていた会社の前を通ってくださる、といったこまやかな心遣いをしてくださった葬儀会社の方々に感謝です。
弟も私も、冠婚葬祭ごとに慣れておらず、その地方のルールも知らず、すべて葬儀会社にお任せ、みたいな感じでした。そういうところに入っておくのは大事ですね。
父の死は突然で、準備もしていなくて大変でしたけれど、そのわりにはまあまあ、うまくできたと思います。
さて、今後このカテゴリーでは、相続の手続きをメインに書いていきますので、よろしくお願いします。