きょう29日、東京23区内でもかなりの積雪でした。都心で3月下旬以降に1センチ以上雪が積もるのは、1988年以来32年ぶりのことだそうで…私が学生だった頃ですね。確か大学の卒業式の日で、電車も止まってしまい、男子学生は雀荘に行って泊ってたっけ。
東京と東京近郊のエリアでは不要不急の外出自粛要請が出た週末。天候もよくなかったので、みなさん自宅で過ごしているのかな?
金曜の夜から日曜まで、TVを観ている時間が長くて、その中でいくつか心に刺さる言葉がありました。
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「コロナとの闘いは長いマラソン」@山中教授 そして、それを伝えた桑子アナウンサー
3月27日のNHK『ニュースウォッチ9』にて。大きな事故や事件があると、どうしてもNHKのニュース番組にチャンネルを合わせてしまいます。とは言っても、私、『ニュースウォッチ9』の桑子アナウンサーが好きじゃないんですよね。バラエティではよいキャラクターだけど、報道やるには下手だから。
さて、この日の桑子真帆アナは、京都大学iPS細胞研究所に行って山中教授と対談をしていました。
山中教授が新型コロナウイルスに関するホームページを立ち上げたことは知っていました。そのホームページの中で
『自分は感染症や公衆衛生の専門家ではありません。 しかし、国難である新型コロナウィルスに対して医学研究者として、何かできないかと考え、情報発信を始めることにしました』
とおっしゃっていました。そして、桑子キャスターから
「ちょうど、きのう(3月26日)投稿されていて、私、これすごく印象に残って・・・」
『新型コロナウィルスはすぐそこにいるかもしれないと自覚することが大切です。
桜は来年も必ず帰ってきます。
もし人の命が奪われたら二度と帰ってきません』
と、山中教授のホームページを読み上げて、
「ものすごく強いメッセージだと感じました」と。
さらに桑子アナウンサーは
「 私、山中さんの覚悟を感じました。
それは状況を伝え続けるという覚悟。あの、これもちろん誰もができることではないですけどその人なりの覚悟をもって行動に移す。これは誰でもできることと思うんですよね。
その小さな積み重ねが多くの命を守ることにつながるのだと教わった気がしました」
私も、山中教授の言葉にも、桑子アナウンサーの言葉にも感動しました。
私はごく普通の会社員で、大したことはできないけれど、それぞれの立場でその人なりに「やれること」をやっていくしかない。そうやっていけばよいんですよ、と山中教授と桑子アナウンサーに、背中を押してもらったような気がしました。(報道下手、とか言ってごめんね、桑子さん)
「パチンコはいいんですか?」@関口宏
3月29日(日)のTBS『サンデーモーニング』。
この番組はほとんど観ることはないんだけど…たまたまザッピングしていて観たコーナー。
小池都知事が不要不急の外出の自粛を呼びかけている中で、番組では28日(土)の繁華街の映像を放送。
人出が消えた公園や人影がまばらになった銀座や原宿の街。
そうした中で、番組が「一方で渋谷にはこんな場所も・・・」というナレーションとともにパチンコ店の前に長蛇の列が出来ている様子を伝えていました。
百貨店やショッピングセンター、映画館、テーマパーク…色々なところで休業しているのに、なぜかまったく自粛していないパチンコ店については、ネットでも結構文句が挙がっていました。
私も、朝9時頃に街を歩くと、必ずと言っていいほど、マスクを買い求めるドラッグストアやスーパーに並ぶ行列と、パチンコ屋の開店を待つ行列を目にします。
いや、ちょっと見ると、パチンコ屋さんも「広告を控えています」とか「充分に換気・消毒しています」とか張り紙してあって、企業努力はしているんだけどね…
司会の関口宏が「パチンコはいいんですか?」と質問したのです。
スタジオにいた専門家は順天堂大学大学院教授で医学博士の堀先生。感染の専門家です。
堀先生はその質問に対して
「パチンコに関してはなぜかどこも指摘しないんですけど、換気の問題とか、ハンドルにこう手をずっと当てている問題とかありますので…まあ、隣の席に近いですからね・・・私は行かないですね。」
パチンコ業界は警察官僚や警察関係者の天下り先。自民党への政治献金も多額で、そのあたりの忖度は、私たち一般市民もなんとなく気が付いています。
卒業式も入学式も。
春の選抜など学生の大会も。
プロ野球などのスポーツも。
コンサートや舞台も。
様々なイベントが自粛になっているのに、なぜ不要不急でもないパチンコ業界だけが平気で営業していられるのか?
そこにメスを入れた関口宏と、はっきりNGと言われた堀先生、勇者だなあ。あっぱれ!(張本風に)
「変わらない一日は特別な一日」@スカーレット
28日(土)に最終回を迎えた朝ドラ、『スカーレット』。
私は、喜美子が結婚して、八さんの不倫疑惑っぽいストーリーになったあたりから観なくなって…28日は自宅にいたので、最後の1週間分、まとめて観ました。
ヒロイン喜美子の息子は若くして白血病を発病。その中で、彼が書いた言葉。
新型コロナウイルスの感染拡大で、少しずつ、私たちの日常が壊されてきました。海外では「これは戦争だ」と言っている政治家もいるくらいです。
私たち日本人はとくに平和ボケしていて、この非常時を理解していないような気がします。
本当に、変わらない一日は特別な一日。それが毎日続くといいなあと思いました。
この週末の自粛で、少しでも感染拡大が抑えられるとよいのですが…