新型コロナウイルス感染拡大をうけて、TV局では、春の新作ドラマの撮影ができず、再放送などで番組を埋めている状態です。
TBSの「「JIN」はリアルタイムでも大好きだったドラマ。第1期では、コロリ(コレラ)の感染を封じ、治療するエピソードは、現在の状況と通じるところがあって、涙なしには観れませんでした。
第1期でも、歴史上の人物は出てきますが、第2期は、さらに歴史上の人物と、タイムスリップしてきた仁先生が出会うエピソードが素晴らしいです。そこで…
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「JIN」と「龍馬伝」、歴史上の人物を演じた俳優たち
「JIN」は第1シーズンは2009年10月期放送。
キャストが発表されたとき、そりゃー驚きました。
まず、主演が大沢たかおさん。
大沢たかおさんって、TVドラマにはあまり出ない、映画がメインのイメージの役者さんだったので、第1シーズン発表のときは、意外な配役だなと思いました。
その時点では、原作未読。現代の医者が幕末の江戸にタイムスリップするストーリーといったことしか知りませんでした。
幕末、ということで、坂本龍馬が登場するみたい。その坂本龍馬を演じるのが、演技派の内野聖陽さんなのです。
そして、2010年1月から始まるNHKの大河ドラマが「龍馬伝」。
坂本龍馬を演じるのは福山雅治さん。
放送時期は重なっていないものの、短い期間で坂本龍馬が登場するドラマ。そりゃ、どうしたって比較しちゃうでしょ。
というわけで、幕末の歴史上の人物のキャストを比較してみました。
『JIN-仁』 | 『龍馬伝』 | |
坂本龍馬 | 内野聖陽 | 福山雅治 |
西郷吉之助 | 藤本隆宏 | 高橋克実 |
中岡慎太郎 | 市川亀治郎(現:市川猿之助) | 上川隆也 |
大久保一蔵 | 眞島秀和 | 及川光博 |
勝海舟 | 小日向文世 | 武田鉄矢 |
うーん、坂本龍馬をはじめとして、ほとんどのキャスト、JINの方がハマっている。龍馬伝の方でハマっていたのは、中岡慎太郎役の上川隆也さん、表には書いていないけれど、後藤象二郎役の青木崇高さんくらいかな。
西郷吉之助は、身体が大きい人、というイメージ。高橋克実さんは演技派だけど、西郷吉之助ではない、よね。ご本人も、西郷役って聞いたとき、間違いかと思ったそうですから。
龍馬伝にも出演されていた武田鉄矢さん。勝海舟役も悪くなかったけれど(なぜか上から目線)、JINでの緒方洪庵先生があまりにもハマっていました。
JINでの勝海舟を演じた小日向文世さん。小日向さんも演技派で、どんなお役をされても自分のものにされる役者さんですが…粋な江戸っ子口調の勝海舟、すごくハマっていましたね。
たくさんある幕末物のドラマの中で、内野さんの坂本龍馬、小日向さんの勝海舟は、ベストキャスティングだと思います。内野さん主演で坂本龍馬、観てみたいなあ…
その他、第2期で出演シーンは短いものの、圧倒的な存在感の佐久間象山を演じる市村正親さんはさすがでしたねえ~
咲さんを演じる綾瀬はるか、八重の桜へ通じる道
咲さんを演じる綾瀬はるかさん。JINの頃は、まだ20代前半でしょうか。初々しい中にも、武家の子女としての毅然とした態度や、仁先生たちを見守る優しい気質の咲さんを好演されていました。
この咲さん、2013年の大河ドラマ「八重の桜」の山本八重(新島八重)へと繋がっているような気がしてなりません。
山本八重は、会津藩の藩士の娘で、戊辰戦争で、鶴ヶ城籠城の際に、男装して戦った女性です。
その後、新島襄と結婚し、さらに日清戦争では看護師として活動した、すごい経歴の持ち主。
大河ドラマとしては、あまり視聴率がよくなかったけれど、私は、とくに前半の会津編が好きでした。脚本も、私が好きな山本むつみ先生だったしね。(山本むつみ先生は、「ゲゲゲの女房」を書かれた脚本家です)
強さとしなやかさ。新しいものをどんどん取り入れていく感性は、女性ならではのものだと思います。
今、新型コロナウイルスを感染拡大させないことが、私たちにとって一番大事なこと。(治療薬やワクチンについては、専門家におまかせです)
しかし、その一方で、アフターコロナの世界を考えていかなくてはいけないと思うのです。
「JIN」そして「八重の桜」を通して、価値観がまるっきり変わってしまう時代の境目に生きたひとたちのマインドリセットの方法を、学んでいくべき、と考えています。