ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
先日、サバンナの八木さんがファイナンシャル・プランニング技能士１級（FP１級）に合格したというニュースを読みました。
サバンナ八木真澄、難関資格に合格 「世界一ゆるい勉強法」2年半続けて「FP1級」に
八木さんは、もともと中学から立命館に入って、芸能活動をしながら立命館大学を卒業されているので、勉強する素地はあったのだと思います。
それでも、仕事をしながら、50歳でFP1級合格はすごいことです。
確認してみたら、私も50歳でFP1級合格していましたが、私のFP１級合格と、八木さんのFP１級合格とでは、難関のレベルが違います。
その違いの理由と、ちょっと複雑なFP技能検定について説明します。
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FP技能検定を行っている団体は２つある
文字通り、FP技能検定を行っている団体は２つあります。
上記の２団体です。
FP２級、FP３級の学科試験は同じなのですが、実技試験の方が内容がまったく異なるのです。
ぶっちゃけ、一般社団法人金融財政事情研究会（以下「きんざい」と言います）の方が難しいです。
私は日本FP協会の方で受検したのですが、一応、きんざいの方の問題集にも目を通しました。でも、本当に難しかった。
金融関係の会社にお勤めの方だと、会社の指示で、きんざいの方を受検するようです。ちなみに、今回FP1級合格された八木さんもきんざい。きんざいのHPのFP1級合格者名簿に名前が載っていますから。
日本FP協会におけるFP１級への道のり
さて、私がFP１級を取得した方法です。
日本FP協会で
FP3級受検・合格→FP2級受検・合格→AFP資格取得→CFP6課目合格→FP１級実技試験合格
となります。
CFPは1課目ずつ受検できます。優秀な方は6課目一発合格、という方もいらっしゃいますが…私は課目を絞って、3回に分けて受検して6課目をクリアしました。
そのあとFP１級の実技試験。私が受検した頃は、徐々に１級合格率が低くなりはじめた頃でした。FP１級は受検料も高いので、１回で合格して本当によかったです。
きんざいにおけるFP１級への道のり
まず、FP1級学科試験には受験資格があります。
- FP２級を取得し、FP業務に関し１年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し５年以上の実務経験を有する者
八木さんは実務経験を積むことができないため、上記の記事にあるようにAFPの資格を取られたのではないかと思われます。
そして、1級学科試験に合格すると、FP1級実技試験を受けることができるのです。
この１級学科試験というのが、とても難しいのです。
私はCFPの勉強中予備校に通っていました。同じクラスの方で「FP1級の学科試験が難しすぎて、CFPをとることにした」とおっしゃっていた方がいました。
八木さんは学科試験４回目で合格されました。本当にすごいことだと思います。
で、そのあとの実技試験。これもきんざいの場合、めっちゃ難しいそうです。私は受けたことがありませんが、きんざいでFP1級取得した方のブログでその内容を読んで、私には絶対無理！って思いました。
まあ、これだけ難しい難しいといっても、合格してしまえば、日本FP協会だろうときんざいだろうと、ファイナンシャル・プランニング技能士１級にかわりはありません。どちらが上とか下はありません。
そして、合格したからと言って、医師や弁護士のように、その資格で仕事ができるわけではありません。
ただ、八木さんはお笑い芸人でもあるので、お金の話をわかりやすく伝えていく活動をしていただければと思います。（あ、なぜか上から目線な言い方になってしまいました）実際
生活していく上で、切っても切れないのがお金です。考えてみれば、お金の扱い方はとても大事な事なのに、義務教育でも習いません。老後どれぐらいお金が必要か、住宅を買うときに金利はどうするべきかなど、不安を持たれてる方は多いです。今の目標は、そのようなことを全国のカルチャーセンターなどで、お笑いを交えながら講習会を開くこと。
このようにおっしゃっていますからね。
今後の八木さんのご活躍、楽しみにしたいです。