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中山さんのブログ

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withコロナの歌舞伎座、感染対策がすばらしかったです!

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ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。

八月花形歌舞伎の第二部、第三部を観に行って来ました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、歌舞伎は3月からずっとお休みでした。私自身は、1月の「壽 初春大歌舞伎」「新春浅草歌舞伎」以来です。

Contents

歌舞伎座地下、木挽町広場は空いています

ご存知の方は多いと思いますが、歌舞伎座の地下には、木挽町広場という売店と喫茶があります。東銀座駅から直結で、チケット発券所もあるため、いつも、大変混雑しています。

今回、1月以来、久しぶりに行きましたが、お店はいつもより間引いてあって、店員さんのお声がけも遠慮がち。普段は試食もあるのですが、今はやっていないようです。もしかしたら、お願いすればさせてもらえるのかもしれませんが…

お客も少ないです。

普段なら歌舞伎座の中の売店でしか売っていないグッズや舞台写真も、木挽町広場で買えるようになっていました。

舞台写真は全体的に少なめ。まあ、短めの演目で、演者も少ないので仕方ないか。密を避けるため、舞台写真コーナーには入口と出口があり、進行方向も指定されています。写真が飾ってあるボードも、ひとつの面を見るのは二人まで、という決まりがあります。

写真を購入するには、準備されている紙とペンで舞台写真の番号を自分で記入します。ペンは、買うときに係の方が回収するので、客は消毒済のペンしか使いません。

歌舞伎座に入る

開場の時間になったので、歌舞伎座に入ります。いつもより扉を多く開けていて、とくに列はありませんでした。係員にチケットを見せ、半券を自分で切って、箱に入れます。その後、手指の消毒と検温をして歌舞伎座に入ります。

入ってすぐに、無料のパンフレットが置いてあります。折りたたむとB5サイズ、表紙を含めてB5サイズ8枚分のパンフレット。演目と演者名、演目ごとのあらすじと解説が書いてあります。今回の公演は、分厚いパンフレットの販売がありません。そのかわりの薄手のパンフレットです。広告も写真も載っていないシンプルなもの。

そして、イヤホンガイドもありません。今回の演目は、イヤホンガイドがなくても初心者でもわかるような演目ではありますが。

そのかわり、舞台がはじまる前、歌舞伎役者による音声のみのご挨拶が流れます。

客席は、桟敷席はなし。座席はひとつおきにしか座れないようになっているので、友達同士で行っても、席が離れています。そして、前も空席になるので、「うわ、前の席、男の人じゃん。観えにくい~」ということもありません。館内では、会話、飲食禁止です。2階、3階にあった飲食やグッズの売店はクローズされています。自販機も、一部クローズされているので、水分補給のドリンクは、事前に買って、持って行くことをお勧めします。

歌舞伎座の楽しみといえば、飲食なので、それがないのはさみしいな~

劇場内では、マスク必須、会話と最低限の水分補給以外禁止。それをイラストで示したボードを、劇場の方が持って歩きます。劇場の方はマスクをしていますが、声を出してのアナウンスはありません。

そして、最前列の方には、要望があればフェイスシールドもご用意があるそうです。

そういえば、普段であれば。

出演している歌舞伎役者の奥様が、ご贔屓筋にご挨拶していたりしますが、その姿もなし。(愛之助さんが出演されているとき、和服でご挨拶をされている藤原紀香さんを遠目で見たことがあります!)

役者に贈られてきたお花がたくさん並べられるはずの場所には何もない。

歌舞伎座特有の華やかさが一切ないのは、ちょっとさみしいです。

第二部 棒しばり

イヤホンガイドのかわりの、演目ごとの歌舞伎役者によるご挨拶。

第二部は中村勘九郎さんでした。第三部も観た結果、ご挨拶の内容は決まっているようですね。ほぼ同じ内容でした。でもね~、勘九郎さんの声聞いたら、なんだか涙が出てきました。

幕があがると、大道具がセットされていますが、長唄などの鳴り物チームは、和服に鼻から下を覆うような布をしています。マスクじゃ情緒がないけれど、布ならまあ許せる。ご本人たちはやりずらいでしょうけどね。

第二部の棒しばり。巳之助さんの太郎冠者は、以前観たことがあるけれど、そのときは次郎冠者は勘九郎さんではなかった。なので巳之助さんと勘九郎さんの棒しばりははじめての鑑賞です。

棒しばりは、巳之助さんのお父様坂東三津五郎さんと、勘九郎さんのお父様中村勘三郎さんのコンビでずっとやってこられた狂言。三津五郎さんと勘三郎さん、お二人とも不幸にも、若くして亡くなられてしまいました。

だけど、そのご子息である巳之助さんと勘九郎さんが、しっかりと芸を受け継いでいらっしゃいます。最近、本当にお二人とも、それぞれのお父様に似てこられた…

勘九郎さんの棒術の素晴らしいことと言ったら!キレキレの棒さばきです。

私の推しである坂東巳之助さんは、こういう、ちょっと軽いというのかな?ふざけたところがあるお役がすごく上手だと思います。踊りもすごく上手!

以前観たときと違って、演者同士、少し距離をとっていたように感じます。そして、どうしても近づかないといけないときは、あえて近づかないように、といった仕草をしたりして、とても工夫されていました。

第三部 義経千本桜 吉野山

こちらの最初のご挨拶は猿之助さんでした。

この演目、猿之助さんでも、他の方でも何度か観ていますが、やはり佐藤忠信(実は源九郎狐)は猿之助さんが一番だと思います。

狐の動きがカッコかわいいんですよ~

静御前の七之助さんは本当に美しい。

猿弥さん演じる逸見藤太が登場すると、明るく、楽しくなる。セリフの中に「えん」「しち」「そーしゃるでぃすたんす」なんて言葉も入れてくれます。

最後に、狐になって花道を帰っていく猿之助さん。客席を振り返ります。その顔に「お客様が来てくれる限り、歌舞伎をあきらめない」という決意を感じました。

帰るときも密を避ける

さて、演目が終わっても、すぐに席を立つことはできません。係員の誘導で、後ろの方の席から、少しずつ退席するようになっています。みなさん、ちゃんとルールに従って退席していました。

たとえば、TVのニュースで、宮下パークとか、海水浴場の中継など観ていると…うわ~、これ大丈夫かな?3密になっている!と気になってしまうことが時々あります。

しかし、歌舞伎座では、一般的に言われているような感染リスクを感じることはありませんでした。本当に、しっかり対策をしていただいています。

実は、8月に歌舞伎座が再開する。しかも大好きな巳之助さんが出る。そう聞いたら、もう絶対に行きたい!という勢いでチケットを取ってしまいました。

しかし、その後に、新宿の某劇場でのクラスターなどがあり、「観劇はやはりマズイかも…」とか思ったりしたのですが、実際行ってみて、歌舞伎座については、そんな心配は不要でした。

やっぱり生の舞台は最高!

歌舞伎は5ケ月お休みだったけれど、役者さんたちは、SNSで情報発信してくれたり、香川照之(市川中車)、市川猿之助、尾上松也、片岡愛之助のドラマ「半沢直樹」の出演&番宣のためのバラエティー出演…と、結構歌舞伎役者さんを目にする機会はありましたが…やはり、生の舞台はすばらしいっ!

第二部の棒しばりの感想のところでちょっと書きましたが、巳之助さんのお父様坂東三津五郎さんは59歳、勘九郎さんのお父様中村勘三郎さんは57歳の若さで亡くなりました。お二人とも、歌舞伎役者としては珍しく、映像のお仕事も多くされていたので、当時、歌舞伎にそんなに興味がなかった私でもお名前は知っていました。

そのうち、観よう。
いつか、観よう。

そんなふうに思っていたら、突然の訃報。

今、歌舞伎が好きになってから、なんでもっと早く、お二人の舞台を観に行っておかなかったのか、とても後悔しています。

そして、新型コロナで色々なことが制約を受ける今。
自分がやりたくて、自分の努力でできることは、何でもやってみたい。最近は、そういうマインドで生活するようにしています。

今、ドラマ「半沢直樹」で歌舞伎チームは話題ですけど、もし、このドラマで歌舞伎に興味を持っていただけたら、ぜひ、歌舞伎を観に行ってみてください。

第一部は愛之助さん。連獅子、というわかりやすい演目です。
第二部は昨年大河ドラマで主役だった中村勘九郎さん。
第三部は猿之助さん。
第四部は中車さん(香川照之さん)。

今、最も人気・実力がある役者さんたち、しかもTVの露出の多い方たちなので、違和感なく観ることができます。

8月の公演は26日までですが、平日なら、まだチケットありそうですよ。

そして、9月も、猿之助さんは歌舞伎座に出ます。ちょっとオドロオドロしい演目・お役ですけど…ぜひ、生の歌舞伎の舞台を観てみてください!

 

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