ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
10月16日全国公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。
10月16日~11月15日までの31日間の観客動員は1750万人、興行収入が約233億円を超えたそうです。すごいですね~
なんかもう、社会現象になっていて、連日YAHOO!のトップページに「鬼滅の刃」のネタがあがってくる。
なにやら、見当違いな考察や、無意味な比較。
無節操な企業とのコラボと転売ヤーの存在。
そして猫も杓子もコスプレする芸能人。
もともとファンだったけど、少々、いや、かなりうんざりしています。
そんな中、これは!と思う考察がありました。
気象予報士の森田正光さんの考察です。
【「鬼滅の刃」無限列車編の死闘は大正5年11月19日の未明か 「月齢23」からの考察】
Contents
気象予報士・森田正光さんの考察を一緒に読んでいきましょう(ネタばれあり)
「月」が重要な意味合いを持つ「十二鬼月」「上弦の鬼」「下弦の鬼」
この物語は、暦や五行陰陽道など作者の深い知識がベースになっていますが、中でも「月」については、重要な意味合いがあるようです。鬼滅の刃に出てくる鬼は12種類いて、上位の鬼は「上弦の何々」下位は「下弦の何々」と、月の形が鬼の名称の由来になっていることからもその事が分かります。
まず、原作者の吾峠呼世晴先生(以下、ワニ先生と呼びます)へのリスペクトを感じる文章の書き出し。もちろん、ワニ先生を全面的に支持する必要はないのですが(批判もあっていい)、よく読みこんだ上での考察だとわかります。
そもそも「無限列車編」は、作品の中の一部のエピソード。アニメ化された26話までを観ていないと、基本の設定が理解できません。映画はいきなりはじまり、説明が一切ないので。それはもう、潔いくらい、説明なしです。私の友人など、伊之助について「あの猪は、ファンタジー小説によく出てくる獣人みたいな存在?」、禰豆子について「なんで竹を咥えているの?」と聞いてきましたから。
当然、最初の敵である「下弦の壱」眠り鬼・魘夢、その後「上弦の参」猗窩座といった存在についても、まったく説明がありません。(ついでに鬼殺隊における「柱」の階級についても説明なしです)
原作から読んでいると、サラっと読み進めてしまいますが、月に関する名称が沢山あるということを、今回の森田さんの考察で再確認しました。
月の形は、太陽と月の位置関係によって決まる
もちろん、これも真理なわけで、私たちは常識として知っていることなのですが…無惨をはじめとする「鬼」は、太陽の光が苦手です。太陽の下では活動ができません。夜、活動し、人を襲うのです。
だから、「鬼」の階級は月の形からきているのですね。
そして、月の形は、太陽と月の位置関係によって決まる。
このこと自体が、月=鬼、太陽=人間と置き換えた壮大なストーリーなのです。
気象予報士としての知識をフル回転!無限列車の闘いはいつ起きたのか
劇場版「無限列車編」の闘いは、大正5年(1916年)11月18日の深夜から、翌19日の朝6時過ぎまでを描いたものと推定できます。
映画の中の、登場人物の服装や「月の形」から、無限列車編の時期を特定しています。もちろん、公式ではありませんので、確定ではありませんが、興味深い考察です。
その考察については森田さんの記事をリンク貼っておきましたので、ぜひじっくり読んでみてください。一般人にもわかりやすく解説してあります。
驚くことに、大正時代って、すでに天気図があって、しかもそれが保存されているんですね。
ちょうど明日、無限列車5回目の乗車なので、今まであまり気にしていなかった「月の形」も、ちゃんと観て来ようと思います。
それにしても、本当に興味深い考察。わざわざネットにあげるなら、こういう有益な考察をあげていただきたいですね。
最近は、「鬼滅の刃」とタグ付けしたり、作者や声優に関する真実と異なる誹謗中傷を書けばアクセスが稼げると思っているのか、くだらない記事が多すぎます。
「キメハラ」なる言葉まで生まれましたが、それって「マスコミ」じゃないですか?
心から「鬼滅の刃」を愛する者として、最近の風潮が本当にいや。いいものはいいし、いやなら無理してみることないし。せっかくの素晴らしいエンターテイメント、みんなで楽しみましょう。