ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。
先日、ドラッグストアの店員が釣り銭を手渡ししようとしたことに腹を立て、店長の顔を殴るなどした男を暴行の疑いで現行犯逮捕したというニュースをみました。
確かに、一部のお店では釣銭を手渡ししないよう、レジまわりに掲示してあったりします。コロナが引き起こした悲しい事件ですね。
そんな今こそ、キャッシュレス決済をおすすめします。
Contents
キャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済というと、スマホのQRコード決済、いわゆる〇〇PAYのことだと思っていませんか?
以前からあるクレジットカードや、SuicaやPASUMOのような交通系の電子マネーなど、私たちの身の回りには、すでにキャッシュレス決済のツールは沢山あります。
国策としてキャッシュレス決済をすすめている
日本は政府をあげて、キャッシュレス決済をすすめています。
ここ数年、インバウンドで海外からの観光客は増えていました。2020年は東京オリンピックも開催されて、観戦に訪れる海外の方も増える見込みでした。そこで、日本政府は、増加するであろう訪日外国人向けにキャッシュレス化をすすめていたのです。
さらに、現在の日本は少子高齢化で、労働力人口が減少しています。それを補い、決済の効率化を図るためにはキャッシュレス化が必要なのです。
たとえば、銀行のATMはとても高価です。そして、ATMにお金を入れたり、メンテナンスも結構大変な作業です。ATMがなければ、それらの経費、人件費が不要になります。銀行としても、現金ではなく、キャッシュレス化を進めたいわけです。
また、お店側から考えてみても、釣銭を用意する必要がなく、釣銭のミスがないキャッシュレス化は、とてもありがたいことなんですね。
「キャッシュレス・消費者還元事業」が後押し
昨年2019年10月に消費税が10%に上がるタイミングで経済産業省が導入したのが「キャッシュレス・消費者還元事業」。
中小・小規模店舗には導入費用や決済事業者の手数料などを支援。消費者にはキャッシュレス決済することで、最大5%をポイント還元する制度です。この制度を活用することで、増税分を軽減できる、というわけです。
対象となる店舗では、このような掲示があります。
当初、この事業は2020年6月30日まで、とアナウンスしていました。現在の新型コロナの騒動で、どうなることやら…
たくさんあるキャッシュレス決済
スマホのQRコード決済
いわゆる〇〇PAYと言われるものです。
もともと「キャッシュレス・消費者還元事業」でポイント還元があるのにプラスして、〇〇PAY独自の大きなキャンペーンがあるので、かなりお得です。
少し前だとau PAYが「毎週10億円!もらえるキャンペーン」をやっていました(2020年3月)。こういったキャンペーンで、顧客を増やそうと、各社がんばっているのですが、最近は、かなり落ち着いてきたかなと思います。
いくつか利用してみましたが、一番使いやすいのはPayPayだと思います。利用できる店舗数が多いのがポイントです。
PayPayも含めて、ケータイキャリア系のau PAY 、d払い、楽天ペイは、資本力があるので、キャンペーンもかなり充実しています。自分が使っている携帯のキャリアを選ぶのもよいでしょう。
また、LINE Payは、LINEを使っているなら、わざわざアプリをダウンロードをしなくても使えるので、はじめるのが簡単です。ただ、チャージするためのクレジットカードの種類が少ないのが難点なのと、PayPayとの提携が発表されているので、今後の動向がちょっと見えづらいです。
メルペイは、OrigamiPayを買収したので、使える店舗が増えています。普段メルカリを利用している方には便利だと思います。
ご自分がよく行くお店で使えるかどうか、チャージ方法など、自分が使いやすいものをさがしてみてください。
交通系電子マネー
私のまわりは、公共交通機関を使って通勤している人が多いので、交通系の電子マネーを使っている人が多いです。
私はJR沿線に住んでいるので、Suicaの使い勝手がとてもよいので愛用しています。アプリではなく、磁気カードですけど。
クレジットカード
スマホ決済よりも、交通系電子マネーよりも、一番使えるのがクレジットカード。
私自身は、クレジットカードは持たない主義で、銀行のキャッシュカードと一体化しているデビットカードを愛用しています。
デビットカードなら、口座にある残高以上の買い物はできませんので、使いすぎを抑えられます。
また、クレジットカードを作ることができない高齢者でも持つことができます。高齢者だと、スマホ決済は難しいと思ってしまう方もいるので、デビットカード、おすすめです。
デビットカードでも、ポイント還元はできます。
まとめ
以上、簡単にキャッシュレス決済について説明してみました。
スマホのQRコード決済、電子マネー、クレジットカード、どちらでも、店員さんと直接手を触れずに決済することができます。
まだ使ったことがない方、ぜひ、この機会にキャッシュレス決済にチャレンジしてみてください。