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中山さんのブログ

50代からのシンプルライフ

ローリングストックという考え方

更新日:

ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。

2011年3月11日は、東日本大震災がおこった日。あれから9年経つんですね。

私は直接被災したわけではないけれど、当時は、東京でも余震があって大変でした。計画停電、というものもありましたしね。

あの時を境に、モノの持ち方、そのほか、防災に対する考え方など、色々変化しました。

今ではわりと浸透してきた「ローリングストック」という言葉。この言葉を聞いたのは東日本大震災のときがはじめてです。

Contents

震災前の備蓄

それまでは、9月1日の防災の日に、1年間保存していた非常食を入れ替えする日にしていました。昔は、非常食用のごはんといえば、レトルトのごはんとか、缶パンとか、種類も少なくてあまり美味しくなかったです…

卓上コンロはいつもは使いませんが、9月1日に入れ替えをして、古いものは秋から冬にかけて使い切るようにしていました。

そのほかウェットティッシュや乾電池なども入れ替えます。

子供や高齢者がいない、気楽な一人暮らしですから、そんなにたくさん、色々なものを備蓄していたわけではありません。なくても、数日なら我慢できる、と思っているし。

ローリングストックとは

ローリングストックとは、「日常的に食べたり使ったりして、買い足す」ことを繰り返し、災害時に備えることです。

震災後、はじめて、この言葉、この概念を知りました。

私の場合、前述のように備蓄しているので、賞味期限、使用期限が切れている、ということはありません。

今では、非常食として多くの種類が売っていますし、美味しいものもたくさんありますが…普段から食べているものを少し多めに買っておいて、切れる前に「買い足し」をして、常に新しい食品を備蓄する「ローリングストック」は、日常の生活をしながらできる備蓄方法として、すごくいいなと思います。

災害が起こった時、家が倒壊しなかった場合は自宅で過ごす場合があります。その場合、通常、4日目あたりからライフラインが戻ってくると言われているので、3日間は家の中にある食品でしのがなければいけません。そこで、“3日間”生き延びるためのローリングストックが必要です。

食品を選ぶためのポイントが4つあります。

ポイント1:常温で食べられる食品であること

災害時、基本的には電気やガスは使えません。つまり料理をすることができないのです。そこで、レトルト食品や、自然解凍で食べられる冷凍食品をストックしておくことが重要になります。レトルト食品は、真空にしてから一度、加熱をしているので、そのまま食べることができます。

ポイント2:ふだんと同じ食品があると安心

避難所では「子どもが支援物資を食べない」「食物アレルギーがあるので支援物資が気軽に食べられない」という声があったといいます。特に子どもたちは災害にあってパニックになり、ストレスで食欲がわかなかったりと、「ふだんと同じもの」でないと、食べられなくなってしまうことがあるのです。

私は大人ですけどね…非常時だからこそ、ふだんから食べている食品をストックしておくと安心ですね。

ポイント3:水分のあるものをストックしよう

大人も子どももストレスで食欲がなくなると食事が喉を通らなくなってしまいます。そんな時、スムーズに栄養補給ができるドリンクゼリーが重宝します。また、水分があって、あまり噛まずに栄養補給できるという面で、レトルトのミネストローネやクラムチャウダーなどもおすすめです。

ポイント4:ドライフルーツは強い味方!

大人・子ども問わず、災害時はストレスからか甘いものを欲するようになるといいます。支援物資では新鮮な果物はなかなか入ってこないので、甘さがあり、食物繊維を摂ることができるドライフルーツがあるといいです。

こういった食品を備蓄しておき、たとえば、体調が悪くて買い物に行けないときとか、料理をしたくないときとかに活用することができます。

食品だけじゃない!ローリングストックに必要なもの

ローリングストックとは、食品を備蓄するだけではありません。食事をするために必要なものもや、災害時に役立つものも用意しておきます。

水は貴重!だからこそそろえたいもの

紙皿・紙コップ

災害に遭うと、断水になることが多いです。そうなると、手を洗う水、トイレを流す水、体を拭く水、飲み水、すべてが不足します。食器を洗うことなどできなくなってしまうため、使い捨ての紙皿・紙コップは必需品です。

ラップフィルム

災害でケガをしてしまった際には、止血するための包帯代わりとして役に立ちます。さらにねじれば荷物を運ぶ時の丈夫な紐にも変身します。そして、お皿に敷けば、清潔なまま、お皿の使い回しが可能になります。

マウスウォッシュ

口腔内の菌を少しでも少なくするために歯医者さんが勧めていました。

綿棒

被災地では下からも上からもホコリが舞い、耳の中もどんどん汚れていきます。そんな耳の穴や鼻の穴をキレイにすることができる綿棒は、衛生面からいっても必需品です。

爪切り

被災した際、被災場所を元に戻すために手を使って物を運びます。しかも土や泥がついたもの運ぶので、爪が伸びていると、その中に土や泥などが入ってしまいます。しかし、水がないので手を洗えず、爪の中に泥が入ったままになってしまうので、爪切りが必要になります。

アルコール消毒液

水が貴重な被災地では、せっけんで手を洗うことが困難な場合が多いです。そのため、手を清潔に保つために、アルコール消毒液は必需品です。

→今、アルコール消毒液が品薄です。これが備蓄袋の中にあったので、取り出して使っています。まさにローリングストック!!

備蓄といわれると少し難しい印象がありますが、ローリングストックは災害に備えるとはいえ、日常生活で、多めに買いそろえておくだけなので、今日からでも取り入れることができます。ぜひ、みなさんもご自分の家庭で必要なものを考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

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